茨城県医師会の要望書によりロッキンフェス(ロックインジャパンフェスティバル)が中止となりました。
この茨城県医師会が中止とする根拠はなんなのでしょうか?
とりようによっては、なんとでもなる要望書ですが、本当に中止する根拠なのでしょうか?
さらには、同じ理論だとオリンピックについても中止せざるを得ないのでは。
そこで、茨城県医師会がロッキンフェス中止の根拠はなにか?
オリンピックへの対応は?
こちらについて紹介します。
茨城県医師会のロッキンフェス中止根拠は?
茨城県医師会がロッキンフェス(ロックインジャパンフェスティバル)主催の茨城放送の本社に要望書を提出。
この要望書には、大きく分けて2種類のことが書いてあった、とプロデューサーの渋谷陽一さんがコメントしています。
・仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと
こちらの2点が要望書に記載されていたとのこと。
なんというか、あまりにもふわっとした書き方ではないでしょうか。
今後の感染拡大の状況に応じて、とのことですが、状況というのがしっかりと定量的(※)に表してくれないと中止の判断ができませんよね。
※物事の状況や状態を数字で表すこと
この茨城県医師会の要望書はその反対の定性的な書かれ方をしています。
どんなエビデンスを持って、この要望書を提出してきたのでしょうか?
また、もう1つの「観客の会場外の行動」というのも、どこまでを範囲としているのかが不明確。
フェスに参加した後、自宅に帰るまでなのか?
それとも帰って2週間はおとなしくしていなさい、ということなのか?
これも全く根拠が不明です。
さらなる入場制限についても、なにを持ってOKとすればよいのかわかりませんよね。
こちらについても、全く定量的ではないので判断しようがありません。
なお、渋谷陽一さんが中止を決めた理由も対応内容が不明確であり、これについて議論をしている時間がないから、としています。
最初から茨城県医師会がきちんと定量的に示してくれれば、それに対する目標達成の案を考えることもできるかもしれませんが、これではなんの対策も立てようがありません。
なお、現在茨城県医師会の公式サイトには、提出した要望書も削除されています。
一度掲載したにもかかわらず、です。
削除された要望書はこちらです。
引用:Twitter
ロッキンジャパン運営からも、「要望書が提出された翌週の7月5日(月)、茨城県医師会のホームページに、提出時の写真と要望書の内容がアップされていました。何故か数時間で消えていましたが、多くの方が情報共有できるように再掲載いただけたらと思います。」とコメントされています。
運営サイドはこれまで万全のコロナ対策を立ててきました。
同じ会場で既に開催されたJAPANJAMの経験もあります。
この時のプロデューサーも同じく渋谷陽一さんでした。
これ以上、どんな対策を打てば開催ができると茨城県医師会は判断できるのでしょうか?
ロッキンフェスの公式サイトに、事の経緯が詳細に記載されています。
こちらからご確認ください。
茨城県医師会はオリンピックも中止要請するのか?
茨城県医師会は、オリンピックの中止も要請するのでしょうか?
茨城県でのスタジアムでもオリンピックが開催予定です。
現在あまり語られていないオリンピック観客のコロナ対策についてはどのように考えているのでしょう?
こちらについては、中止の要請ができませんよね。
というのも、国がやります、と言っているのだから。
そこに対しては沈黙をし、国とは関係のない企業が行うフェスについては中止要請を行うのでしょう。
クラスターと認定した会食に、医師が10人程度参加していた件はどうなったのでしょうか?
【会食クラスターに医師 休診も】https://t.co/rbhSoa6KUB
茨城県が11月下旬に新型コロナのクラスターと認定した会食に、医師が10人程度参加していたことが判明。会食は医師が主催し、参加した医師のうち少なくとも4人が感染。7病院が一時休診などの対応をとり、地域医療に大きな影響を及ぼした。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) December 16, 2020
こちらは一時休診となったために地域医療に大きな影響を及ぼしたとありますが、身内はOK、国の施策もOK、企業側の努力は潰す、というのが正しい姿なのでしょうか?
茨城県医師会ロッキンフェス中止根拠は?オリンピックも中止では?まとめ
茨城県医師会が要望書を提出したために、ロッキンフェスが中止。
この中止根拠はなんなのか?という内容を説明しました。
説明というか、そもそも根拠は曖昧で根拠になっていないのでは、というのが正直なところです。
また、一度掲載した要望書を削除するなどかなりブラックな感じがしますよね。
真摯な対応を行ってほしいものです。
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