西ゆり子さん(スタイリスト)の経歴は?視聴者の目を奪う服装のコツ

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スタイリストの西ゆり子さんは日本初のドラマスタイリストで、これまでに200本以上のドラマや映画でスタイリストを務めてきました。

西ゆり子さんは70歳にして、なお元気でありおしゃれでもあります。
女優さんの方から、スタイリストさんは西さんで!とお願いすることもあるとのことですよ!

そんな西ゆり子さんがどのような人なのか、経歴や家族、そしてどのようなことに気を付けてスタイリングしているかを紹介します。
 

西ゆり子(スタイリスト)の経歴は?


スタイリストの西ゆり子さん。
200本以上のドラマや映画などに関わっているスタイリストであり、日本では第一人者です。

それもそのはず、テレビ番組でスタイリストの草分け的存在であり、その職業を日本に根付かせた人が西ゆり子さんなのです。

スタイリストになったきっかけ

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生まれたのは1950年。
2021年で71歳になります。

しかしまだまだ現役のスタイリストであり、「時効警察」や「家売るオンナの逆襲」などのスタイリングも行っています。

西ゆり子さんは東京の北区の赤羽で生まれ育ち、都立高校を卒業した後デザイン専門学校でグラフィックデザインを学びました。

専門学校卒業後はポスター等を制作するデザイン事務所で働きますが、その会社は農業関係の仕事を請け負う会社であったため、来る日も来る日も細かい稲穂やお米のイラストを描かされた、と語っています。

就職して1年後、イラストを得意先に届けた帰りに桜が満開に咲いているのを見て、「こんな人生はあり得ない!」と退社を決意しました。

ちょうどそのころ、雑誌「anan」で「スチリストになりましょう!」という記事を見つけます。
その当時はスタイリストという言葉が浸透しておらず、フランス語のスチリストとして紹介されていました。

その記事を読んだ西ゆり子さんは「この仕事をやるしかない!」と思ったそうです。
これも仕事を辞める要因となりました。

その後、勢いで退職したもののどのようにすればスタイリストになれるのかがわからず、少しでもファッションの世界に近づこうとモデルクラブのマネージャーの仕事につき、業界関係者の人脈を広げていきました。

きっかけとなったのは、たまたま知り合いのカメラマンのホームパーティに参加した時のこと。
ファッション誌「ミセス」などでスタイリストとして活躍していた染川典子さんに出会います。

染川さんは西さんのことをプロのスタイリストだと勘違いしたらしく、「今手一杯なので、この仕事やってくれない?」と着物の「やまと」のポスターの仕事を紹介してくれました。

この仕事は女性モデルが二人いて、一人が着物姿、一人が洋服姿というポスター撮影で、西さんは洋服のスタイリストを任されました。

勘違いで引き受けた仕事ですが、この仕事をものにします。
スタイリストは本来複数のコーディネートを用意するもの。

しかし、この時西さんが用意したのは自分が好きだった洋服メーカーの白いワンピースのみ。
幸い、これでOKが出ました。

これが西さんのスタイリストとしての初仕事となりました。

24歳でスタイリストデビューし、特にどこで仕事を学んだわけでもないのに仕事を経験ゼロで成功、肩書を手にしました。

複数の雑誌のスタイリストに

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勘違いから始まったスタイリストですが、出来上がったポスターを見た染川さんは「ファッション雑誌の仕事もしてみない?」と声をかけます。

そこから西さんは雑誌スタイリストとしてのキャリアを開始します。
初めての雑誌は「Ray」。

そこの編集長がスタイリングを気に入り、そこからいろんな雑誌につながっていきました。

それ以降は現場で業界用語や仕事のやり方をゼロから学んでいき、主婦の友の「ai」世界文化社の「家庭画報」集英社の「non-no」などの女性ファッション誌の仕事を行うようになりました。

アイドルの仕事へ

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雑誌のスタイリストとして20代は過ごし、30歳の時に3歳年下のカメラマンと結婚しました。
その年に長男を出産、その後34歳で次男、37歳で3男を産んでいます。

海外の仕事が多かった夫ですが、家にいる時は家事を分担してくれたそうです。
それ以外にも、近所のママ友がご飯を作ってくれたり子供を預かってくれたりし、助かったと語っています。

その一方で、雑誌の仕事に限界を感じ始めていました。
というのも、雑誌の仕事は高速時間が長く、さらには洋服メーカーの宣伝マンのようになっている自分に嫌気がさしてきます。

そして西さんはテレビ業界に仕事の場を移していきます。
おニャン子クラブの国生さゆりや河合その子などのアイドルや、MAXなどアーティストのステージ衣装やCDジャケットの衣装を担当するように。

このアイドルの仕事を行うようになったことで、新たなスタイリングの楽しみを知った西さん。
「服」よりも「人」が主役であり、個性や魅力に合わせた服選びを行い、ファッションでキャラクターを表現する喜びを覚えるようになりました。

そして、この時の「人に似あう服を探してくる」ことこそが今のドラマや映画のスタイリングの原点となっています。

バラエティ番組へ進出

知り合いのカメラマンから「バラエティ番組のプロデューサーがスタイリストを探している」と声をかけられ、次はバラエティの世界へ進出することになります。

最初に担当したのは「11PM」の井森美幸さんの衣装。

「テレビに出る人は普通の服ではいけない」と考え、画面を見ている人たちの目が釘付けになるような装いや、わくわくするような非日常感を演出することを心掛けるようになりました。

舞台衣装のような奇抜なデザインの帽子や、全身真っ赤な服や靴で揃えたりしました。
このことから業界でも評判となり、「派手な衣装なら西ゆり子だ」と称されあちこちの番組から声がかかるように。

「なるほど!ザ・ワールド」の司会の楠田恵理子さんの衣装も手掛けています。

楠田恵理子さんの衣装は独特で、2弾重ねの帽子やクリスマスツリーの衣装だったり、さらには鯉のぼりの衣装などを着ていました。

あの衣装はどこから持ってきているのか?などといった問い合わせも相次いだそうです。

この時期に人気だった山田邦子さんの衣装も担当しました。
山田邦子さんと西さんの相性は抜群で、西さんの派手な衣装選びがテレビで見ない日はないといった山田邦子さんをさらに引き立てていました。

ドラマ「ギフト」が転機に

1995年の40代半ばを過ぎた頃から、西ゆり子さんはドラマの仕事も引き受けるように。
西さんは「ドラマの仕事は向いていないかも」と思ったと言います。

衣装は毎回新調するのではなく、衣装部に保管してある服を使いまわしていて、しかも地味な服が多く「着せたい服を着せられないんじゃ面白くない」と感じていました。

そんな時に親しかった室井滋さんからフジテレビのドラマ「ギフト」のプロデューサーを紹介され、倍賞美津子さん、室井滋さん、小林聡美さんなどのスタイリングをすることになりました。

台本を読み込み、女性社長役の室井滋さんにはルブタンの靴を履かせ、女刑事役を演じる倍賞美津子さんにはマックスマーラのスーツを衣装に選びました。

ハイブランドがテレビドラマに衣装を貸すということはそれまではなく、貸し出しの交渉はかなり難航したようです。
しかし、最後は西さんの熱意に根負けして貸し出してくれることに。

このギフトがきっかけで深津絵里主演の『きらきらひかる』、常盤貴子主演の『タブロイド』(’98年)、鈴木京香主演の『アフリカの夜』(’99年)、竹内結子主演の『ランチの女王』(’02年)などのスタイリングの担当もしています。

西さんは放送界で活躍し優れた功績を挙げた女性に贈られる賞である『放送ウーマン賞2019』で日本女性放送者懇談会50周年特別賞を受賞しています。

70歳を超えた今でも、「死ぬまで現役で仕事をする」と公言しています。
その理由は、仕事が最高に楽しいから、だそうです。

それだけ楽しい仕事、まさに西さんの天職なのでしょうね。
そんな仕事に出会いたいものです。

西ゆり子(スタイリスト)のスタイリングの極意は?

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西ゆり子さんはスタイリングで大切なキーワードが3つある、と説明しています。
それは「コンサバティブ」「エッジ」「華やか」。

永遠の美しさである「コンサバティブ」をベースに、人それぞれの個性を演出する「エッジ」と「華やかさ」のボリュームを調整し、その人らしいキャラクターを創り上げる、というのが西さんのやり方です。

これまでのオーソドックスな伝統的スタイルをベースに、最新モードのアイテムを取り入れたり大胆な色や柄をプラスして自分らしい「エッジ」を効かせます。

最後にその日に会う人のことを考えて「華やかさ」を調整するのが西さん流。
現場では「毎回毎回が勝負」と心に刻み、台本を読み解きファッションで役の人間性を表現できる衣装選びを行います。

そして、「本人のものになっていない」「服に着られている」と感じるようであれば、用意していた衣装でも脱いでもらっているとのこと。

まさにプロフェッショナルの仕事ぶり。
プロ意識、とはこのようなことを言うんでしょうね。

まとめ

スタイリストの西ゆり子さんの経歴やスタイリングの極意を紹介しました。
70を越えても今なお現役。

しかも死ぬまで仕事を続ける、という徹底ぶりには頭が下がりますね。
さらにスタイリストの初めての仕事のエピソードも普通では考えられないのでは。

そんな西ゆり子さんの作品「家売るオンナの逆襲」が気になった方はHuluで見ることができます!
ほんとはギフトが見られるところを紹介したかったのですが、現在提供しているところがなく・・・。

しかし、Huluは有料会員であれば全ての動画が見放題で月額1026円です。
2週間の無料トライアルが利用可能で日本テレビ系列の番組が充実しています。

というのも、日本テレビの関連会社がサービス提供をしているため。
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