USBの規格には複数種類があります。
現在ではUSB3.0とUSB2.0が主流となっています。
このUSB3.0とUSB2.0の違いは知っていますか?
また、簡単に見た目で見分けることができます。
そして、そもそもUSB1.0もあったのでは?という疑問もわきますよね。
今回はUSB3.0とUSB2.0の違いと見分け方、そしてUSB1.0はいつからあったのか?
また、USB4.0はいつ出るのか?という点を紹介していきます。
USB3.0とUSB2.0の違いは?
USBはパソコンを使ってると100%使う機会があると思います。
USBの現在の主流はUSB3.0とUSB2.0ですが、両者の違いを説明します。
転送速度
この二つの違いで異なる点はデータの転送速度です。
USB2.0の転送速度は最大で480Mbpsに対し、USB3.0は5GBPS(=5000MBPS)という数値になっています。
ただし、これは理論値であり、USB3.0の実効値は600~1,100Mbps程度とされています。
とはいえ、USB2.0の2倍~3倍程度の転送速度が出ると言われており、体感速度はかなり違いは出るはず。
転送効率を具体的な例で説明すると、写真1,000枚分の2GBのデータ転送をする場合は、最大転送速度が出た場合には3.2秒で行うことができる計算となります。
実際には、10数秒くらいかかるとは思いますが、かなりの速さで転送可能となっています。
電力供給量の違い
USB3.0とUSB2.0では供給できる電力量にも差があります。
USB3.0は900mAの電力供給ができますが、USB2.0は500mA。
パソコンからスマホやBluetoothのイヤホンなどを充電する場合、USB3.0の方がより効率よく充電することができます。
USB3.0とUSB2.0の見分け方は?
USB3.0とUSB2.0の簡単な見分け方を紹介します。
こちらはUSB3.0の画像です。
差し込み面の部分を見ると、青いところがあるのがわかりますよね?
ここが青いとUSB3.0となります。
稀に青く塗られていないUSB3.0も見受けられますが、そのような場合は端子内のピンを数えてみます。
USB2.0ではピン数は4本、USB3.0ではピン数が9本となっているので、こちらでも見分けることが可能です。
USB3.0とUSB2.0は混在していても使用可能?
USBハブを使う場合には複数のUSB機器を使用することが多くなります。
この時に、USBハブがUSB3.0に対応製品であった場合、USB3.0の機器を差して使うとUSB3.0の転送速度で使用することができます。
別の口にUSB2.0を差し込んでも使用することは可能ですが、この場合はUSB2.0の転送速度が適用されます。
とはいえ使用できない、というわけではないのでわざわざ買い替える必要まではありません。
故障などで買い替える時に、USB3.0のものを揃えていくのが良いのではないでしょうか。
USB3.0だけでなく3.1や3.2もある!
USB3.0の規格が生まれたのは2008年。
その後に、実はUSB3.1、USB3.2も生まれています。
USB3.1が生まれたのは2013年、USB3.2が生まれたのは2017年です。
後継になればなるほど性能はアップしています。
USB3.0の最大転送速度は5Gbpsと紹介しましたが、USB3.1は10Gbps、USB3.2は20Gbpsまで出すことができます。
ややこしいのは、表記が現在はUSB3.2と統一されていること。
仕様書には、USB3.2の後ろに「Genx」と記載されており、このxの部分で見分けることができます。
規格名 | 仕様書上の名称 | 転送速度 |
USB 3.0 | USB 3.2 Gen1 | 5Gbps |
USB 3.1 | USB 3.2 Gen2 | 10Gbps |
USB 3.2 | USB 3.2 Gen2×2 | 20Gbps |
規格を意識して購入する際には、気を付けてくださいね。
USB1.0はいつ頃生まれたのか?
少し振り返って、USB1.0が生まれたのがいつなのかを調べてみました。
USB1.0が世に誕生したのは1996年。
最大12MpsのFullSpeedモードと最大1.5MbpsのLowSpeedモードの2種類の伝送モードをサポートしていました。
Windows98が正式にサポートしたことで爆発的な普及が行われました。
しかし、現行のUSBの規格とは互換性がありません。
その後1998年に登場したのがUSB1.1です。
こちらは最大転送は12Mbpsのままですが、互換性が確保されるようになりました。
また、電源管理の仕様のマイナーチェンジが行われています。
USB4.0はいつ生まれるのか?
USB3.2が2017年に生まれ、その後も技術は進歩しています。
現在ではUSB4.0がすでに誕生しています。
しかし、USB4.0への対応商品は一部しか販売されていません。
商品がUSB4.0に切り替わるのは、まだ時間がかかりそうです。
2021年5月時点での富士通社の最新のノートパソコンを見ても、USB3.2までの対応となっていました。
USB4.0になると、転送速度がUSB3.2の倍の速度である40Gbpsとなります。
また、スマホなどのデバイスへの高速充電もサポートがされます。
さらにUSB4.0の特徴として大きなところは、1つのUSBポートで動画とデータを同時に転送する際、リソースの量を動的に調整してくれる機能があることです。
モニターに動画を出力しながら、外付けのドライブにファイルの書き出しをする時など、動画の出力に12Gbps必要な場合、その残り分である28Gbpsを自動的にドライブのファイル書き出しに割り当てる、という賢い機能が実現されることになっています。
USB3.0の差し方は素早く行う必要がある?!
USB3.0対応機器は、ゆっくり差すと接続先にUSB2.0と認識され、素早く差すとUSB3.0と認識される、というデジタルなのにアナログな仕様が話題となっています。
これをPC周辺機器メーカーに問い合わせたところ、事実であることが判明しました。
なぜこのようなことが起こるのかを説明します。
USBはUSB2.0のコネクターの根本にUSB3.0用の端子を追加したものです。
ゆっくり差し込むと、先端にあるUSB2.0の端子があることを認識し、USB2.0のデバイスであると判断します。
しっかりと奥まで差さないとUSB3.0と認識はされませんが、一度USB2.0と認識してしまうとUSB3.0であることを気づいてくれないようです・・・。
USB3.0なのに読み込み・書き込みが遅い、と感じた場合は素早く差してみましょう。
もしかしたら、急にスピードが上がるかも?
まとめ
USB3.0とUSB2.0の違いと見分け方、そしてUSB1.0はいつからいつまであったのか?
さらにはUSB4.0はいつ出るのか?という点について紹介してきました。
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