細田守監督の「竜とそばかすの姫」が上映開始されました。
細田守監督といえば、毎回登場するのがクジラです。
これまでの全作品にクジラが登場しています。
そこで、細田守監督にとってのクジラの意味はなんなのか?
また、これまでの細田守監督作品にはどこでクジラが登場していたのか?
こちらを紹介します。
細田守監督にとってのクジラの意味とは?
“細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」 公開!”https://t.co/xxTJiyrRJi
— 宮野真守公式 (@miyanomamoru_PR) July 17, 2021
細田守監督にとって、クジラはどのような意味があるのでしょうか?
こちらについて、いろいろと調査してみました。
しかし、明確な情報はありません。
特に過去インタビューで答えていた、ということもないようです。
クジラとは漢字で書くと「鯨」という、魚偏に京となります。
京は数字の単位であり、万・億・兆の次に京が来ます。
京という単位はなかなか使いませんよね。
それほどに大きな存在であることを意味しています。
海で最大の生き物といえばクジラ。
さらにいうと、海だけでなく地球上で最大の生き物がクジラです。
この鯨という漢字は、その存在感の大きさを表しているのでしょう。
ハワイではクジラに会うと幸運であるとされ、強運を呼び込むものとされています。
サマーウォーズで出てきたOZの守り神であるクジラはナツキに幸運のアイテムを授けてくれます。
これはこのクジラが強運を呼び込むというエピソードから来てるのではないでしょうか?
それだけでなく、日本でもクジラを七福神の恵比寿様と関係がある、とされてきています。
恵比寿様がクジラを抱えていたり、クジラに乗った恵比寿様の像が各地で発見されているようです。
恵比寿様=クジラと捉える地方もあるそうです。
恵比寿様と言えば、商売繁盛や大漁満足の神様として知られています。
大漁満足は海に関係しており、海の豊かな恵みが人間に多くのものを与えてくれます。
日本人は特にクジラと縁が深く、捕鯨の歴史は古くからあります。
そして捕鯨でのクジラを余すことなく使用します。
食べられるところは全て食べ、歯を櫛にしたり髭をからくり人形に使用したり、さらには糞を香料にまで使用しています。
クジラを1頭捕獲するだけで、大きな財産を得ることができます。
細田守監督は、そのようなエピソードからクジラに魅力を感じ、作品に登場させているのではないかと予想されます。
クジラは知性も高く、神秘的な生き物でもあります。
そこに細田守監督が惹かれたということも考えられますね。
細田守監督作品のクジラの登場シーンは?
細田守監督作品では、全ての作品でどこかしらにクジラが登場しています。
「サマーウォーズ」や「バケモノの子」ではわかりやすく表現されていますが、なかなか見つけるのに難しい作品もあります。
そこで、全作品でどこに登場しているのかを紹介します。
時をかける少女
時をかける少女にクジラが登場していたことを知っていますか?
なかなか見つかりにくいところにあります。
こちらの動画の30秒くらいのところで登場します。
よく見てみてくださいね。
主人公の真琴がタイムリープの実を見つけた時に、足を滑らせてその実を割ってしまいます。
その時に流れる生命の歴史のようなところでクジラが登場しています。
気を付けてみないと、なかなかわかりづらいクジラの登場シーンでした。
サマーウォーズ
サマーウォーズでのクジラの登場シーンは、もはや解説不要なくらいはっきり登場しています。
電脳世界であるOZの守り神として登場するの2頭のクジラです。
なお、このクジラはジョンとヨーコという名前だそうです。
ジョンとヨーコと言えば、ジョン・レノンとオノ・ヨーコですよね!
細田守監督はビートルズも好きだったのかもしれませんね。
この守り神のクジラがナツキに授けてくれるのが、豪華絢爛の羽織です。
こちらは幸運を上昇するアイテムということなので、まさにクジラの幸運エピソードと重なるものがありますね。
おおかみこどもの雨と雪
おおかみこどもの雨と雪でもクジラが登場しています。
こちらはしっかり見ても、わからないくらいの難易度です。
最後の方に雨の机の上に「ともだちは海のにおい」と「ともだちは緑のにおい」という本が置かれています。
この「ともだちは海のにおい」の表紙がクジラなのです!
実はこの「ともだちの海のにおい」は工藤直子さん作の実在する作品。
お茶がすきないるかと、ビールのすきなくじらが友達になる、という作品です。
バケモノの子
バケモノの子では、かなり印象に残るクジラが登場します。
というのも九太の敵として登場した一郎彦が変身した姿がクジラであり、ラスボスです。
さらに、メルヴィルの「白鯨」も作品に登場しますね。
「白鯨」は、白鯨に足を食いちぎられた老人と白鯨を描くアメリカ文学史に名を遺す名作品です。
バケモノの子のクジラは、圧倒的な存在感を持って登場します。
登場時は、どうやって倒すのか?という無力感がありましたが、クマテツが刀となり、それを無事九太(蓮)が討ち果たすことに成功しました。
未来のミライ
未来のミライではどこにクジラが登場したのでしょうか?
それは、お菓子の「おっとっと」のクジラです。
小さい男の子であるくんちゃんがミライちゃんの顔中におっとっとを置く、といういたずらをします。
女子中学生のミライちゃんが登場したときには、このおっとっとのくじらを鼻と口の間に挟んで登場します。
この動画の12秒あたりで登場します。
竜とそばかすの姫
竜とそばかすの姫にもクジラは登場します。
この作品では、隠れミッキー的な要素での登場ではなく、Uの世界の象徴的な存在として登場していました。
実は細田守監督は、なぜクジラを登場させたのかを語っているインタビューを見つけました。それによれば、この映画の舞台が高知で、高知沖にはクジラが見えることからクジラを登場したとのこと。さらには酔鯨という日本酒も高知にあるため、とのことです。
細田守のクジラの意味とは?全作品でのクジラの登場がどこか紹介!まとめ
細田守監督のクジラの意味は?
全作品でのクジラの登場シーンは?
こちらについて紹介してきました。
作品の核となる部分に登場する場合と、隠れミッキー的に登場する場合の2種類がありました。
今後の細田守監督作品にもクジラは登場し続けるのでしょうか?隠れミッキー的なものか、それともしっかりと出現するのかが、今後も気になりますね!
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