2021年7月16日から公開された、細田守監督の映画「竜とそばかすの姫」。きれいな映像と魅力的な音楽で多くの人を惹きつけた作品ですよね。しかし、この作品では語られていない部分があるため疑問に思うところも多々あります。
その一つにジャスティンの存在が挙げられます。ジャスティンはUの世界で自警団のリーダーを務めている人物。この人物はさながら美女と野獣に登場するガストンのような存在です。ガストンが野獣を追い詰めたように、ジャスティンは竜を追い詰めようと躍起になっています。
しかもジャスティンは現実世界の姿であるオリジンを暴く力である「アンベイル」を持つ人物です。竜とそばかすの姫ではUの世界では必ずオリジンが存在していますが、このジャスティンのオリジンが誰なのか、考察していきたいと思います。
竜とそばかすの姫のジャスティンの正体は誰?恵の父親である理由を6つ紹介!
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竜とそばかすの姫に登場する自警団のリーダーであるジャスティンですが、このオリジンは竜のオリジンの恵の父親である、と考察しています。その理由は6つ考えられます。その6つがこちらになります。
それぞれの理由についてみていきましょう。
まずジャスティンと恵の父親の共通点ですが、どちらも暴力的で高圧的な態度をとっているということが挙げられます。ジャスティンは竜の正体を暴くことに関しては、手段を選びません、竜の城にいたベルに対し、「竜の居場所を明かさなければ今すぐにアンベイルする」と脅迫します。
さらに、それは口調だけでなく行動にも出ており、ベルに対して髪を掴んだりしていました。このような態度は恵の父親も同じく、子供の恵と知に対して高圧的な態度をとっています。これは高圧的を通り越して虐待まで発展しています。
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こちらは比較してみないとわかりにくいかもしれませんが、ジャスティンは竜の城でベルに対して手をあげます。そして、映画のラストシーンでは恵の父親とすずが実際に対面し、その際に恵の父親はすずに手をあげています。
この両シーンを比較すると、同一人物であるように思えます。このシーンは細田守監督は意図的に同じようなシーン作成をして、暗にジャスティンが恵の父親だということを観客に伝えているのではないか、と考えます。
思い込みが強く自分が正しいと思っている、という点も2人に共通している部分です。ジャスティンは竜を悪だと決めつけて、その正体を暴こうとします。また、それを正しいことであると周りにアピールをしていますよね。
恵の父親も、子供たちは自分の言うことを聞くべきである、と思い込んでいるように思えます。しかも、言うことを聞かなければ暴力を振るってもよいもの、とも考えています。このような共通点が見られることから、両者は同一人物ではないでしょうか。
竜とそばかすの姫見たけどなんか美女と野獣みたいやったな。ジャスティンのデザイン好きやしフィギュア出して欲しい。 pic.twitter.com/vB12z8QWCz
— ジョン・にっく。 (@gantai_men) July 21, 2021
ジャスティンと恵の父親は、容姿についても共通点が見られます。ジャスティンは自分の筋肉をアピールし自警団のリーダーであることを誇りに思っているように思えます。このような意識から、高圧的な態度が出てくるのだと思います。
そして恵の父親もがっちりした体格で、太い腕を見せていましたね。そのような肉体に対しての自信や体格が同じであることも、両者が同一人物である根拠になると思います。
これが決定的な根拠となるのですが、ジャスティンはベルをアンベイルしたためにオリジンがすずであることを知っています。そして、ラストシーンで恵の父親とすずが対峙した時、すずは毅然とした態度を取ります。
そして、はっとした顔をするんですよね。これはすずを見た事があるような反応でした。目の前の人物がベルだと気づいた瞬間だったのではないでしょうか。ジャスティンはアンベイルすることを正義だと思い、そして自分の武器だと思っていました。
それなのに自らアンベイルを望んだベル=すずに対して、これまでの自分の常識にあてはまらないと感じたのだと思います。そして、この一件でジャスティンは信頼を失ってしまいました。このことからも、ジャスティンのオリジンは恵の父親であると考察します。
恵の父親は在宅勤務をしており、子供たちに対して仕事の邪魔をするな、と怒鳴っています。恵の父親はUの世界に入るにはちょうど良い勤務体系をしているんですよね。さらに考察を飛躍させると、ジャスティンはUの世界の自警団です。
そしてその活動を支えるスポンサーもついていたようですね。もしかしたら、Uの世界を守るために実生活で使える報酬をもらっていた可能性も考えられます。そうなると、常にUの世界に出入りしていたことも予想できるため、ますますジャスティンである根拠となりますね。
竜とそばかすの姫のジャスティスとはなにものなのか?なぜアンベイルできる?
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《メインテーマ「U」》本作のために書き下ろし
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竜とそばかすの姫で自警団を名乗るジャスティス。そのリーダーがジャスティンです。Uの世界は知性を司る5人の賢者「Voices」によって作られましたが、この賢者がジャスティンに自警団を頼んだというわけではなく、有志で作られた自警団です。
しかし徐々に規模が大きくなり、スポンサーもついていくことでその活動の幅が大きくなっていきました。ジャスティスのメンバーの中には、動物の頭部を持ったキャラクターや、ツタンカーメンの頭部を持ったキャラクター達が存在しています。
これらはおそらくオリジンはいるものと思われますが、その他大勢の兵隊たちについてはまるでコピーしているかのように同じ顔をしています。これはもしかしたら単なるAIでしかないのかもしれません。
ジャスティンの切り札ともいえるアンベイルの力。ジャスティンはどのようにしてアンベイルの力を手に入れたのでしょうか?アンベイルとはアバターの正体を暴く力で、オリジンを姿を現すことが出来ます。
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仮想空間ではやりたい放題なのに、その本来の姿を暴かれてしまったらたまったものではない、というのがUの世界の住人達の意見だと思います。そのような正体を暴く神のような力は、Uを作った5人の賢者「Voices」でしか作ることはできないと思います。
そのため、ジャスティンの自警団としての功績を認めて賢者がアンベイルする力を与えたものと予想します。ベルや竜と対立する存在であるジャスティン率いるジャスティスですが、ジャスティン以外の人物にもスポットをあててもらっていたら、さらに作品の幅が広がっていたかもしれません。
しかし、そこまですると作品が長時間になりすぎるために、このくらいがちょうど良かったのでしょうね。
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