東京オリンピックの開催まで2か月を切りました。
いまだに中止決定、というニュースは報じられていないので現段階では実施予定なのでしょう。
多くの人は東京オリンピック開催を望んでいないようです。
それなのに中止の決定を出さない理由はどのようなものがあるのでしょう?
調べてみたところ、意外な事実が分かったので紹介します。
東京オリンピックを開催したい理由とは?
2021年7月23日金曜日から開催予定の東京オリンピック。
2020年開催予定でしたが、コロナウイルス感染拡大のために1度延期となったのは周知の事実です。
2021年5月現在、まだ日本ではコロナウイルス感染は収まっていません。
ようやく高齢者向けのワクチン接種が始まり、高齢者全員に接種が終わるのが7月末を予定しています。
こんな状態で本当に開催されるのでしょうか?
実は絶対に開催したい理由がいくつかあるので、それぞれ紹介していきます。
オリンピックには莫大な予算が投じられている
まず1番目に挙げられるのは、やはりお金の問題。
オリンピックには莫大な予算が投入されています。
日本とIOC双方に利権が絡み、放送権とスポンサーシップで数十億ドル規模がかかっている、と言われています。
この金額をもう少し調査してみましたが、大会経費の予算は招致段階ではもともとは7340億円でした。
しかし、これがどんどんと膨らみ続け、2020年12月に第5弾として発表された予算は1兆6440億円。
これは新型コロナウイルスの影響も関係しており、1年延期したために2940億円増となっています。
IOCが負担するのは7210億円ですが、残る9230億円については日本と東京都が負担することになっています。
この予算の多くは競技場の建設などハード面の整備で使われており、既に予算の多くは既に使ってしまっています。
もちろん中止リスク回避のために、IOCやJOCなども保険に加入しています。
とはいえ、もしも東京オリンピックが中止になった場合、この保険金の支払いは過去最大のものになると予想されます。
それだけでなく、この東京オリンピックを見込んでホテルやレストランは投資を行い、改修費がかさんでいます。
こちらに関しては補償の対象外であるものが大半。
既に巨額の予算を投じてしまった後なので、引くに引けない状況というのが東京オリンピック開催の理由となります。
オリンピック開催は日本の義務
オリンピック開催は、世界各国のアスリートに対する日本の義務と言われています。
開催地に立候補したということは、「世界各国のアスリートをリスペクトし、必ずオリンピックを開催できるように準備する」という国際義務が発生する、というもの。
そのため、国民から批判の声があがったりしても開催するために全力を尽くす必要があります。
日本ではロックダウンなどが行われたりしていませんが、本来東京オリンピックのためにはそのようなことも必要だった、と言えます。
ただし、今回は未知のウイルスでどうなるかわからない、という側面がありました。
このことからまずは1年延期をしてほしい、という要求があり日本がそれを飲んだことになります。
世界から見ると中止が求められていない
一年延期をした現在、多くの国では既にワクチン接種が進んでいます。
また、海外のスポーツイベントも予防策を講じながらも開催されています。
このように世界では既に日常生活が戻りつつある、という認識にあります。
日本国内で思っている「まだ開催は無理だろう」という気持ちが、世界に目を向けると同じような認識がありません。
最悪のシナリオとして、この後日本国内が既存のワクチンでは対処できないようなコロナウイルスの亜種の登場したような場合は、国民や関係者の命が守れないような状況となりえます。
ここまできて初めて東京オリンピックは中止せざるを得ない、という判断となります。
実際にIOCの副会長のジョン・コーツ調整委員長は、東京で緊急事態宣言が出されている状況を認識した上で、開催は可能という見解を示しています。
緊急事態宣言が出ている中で、5競技のテスト大会を行ったものの、問題なく開催ができました。
このようなことから「緊急事態宣言下でもオリンピックは開催するのか?と問われたら、答えはイエスだ」と発言をしています。
バッハ会長も、「東京オリンピックが間近に迫り、カウントダウンが始まった。オリンピックの夢を実現するために、いくらかの犠牲を払わなければならない」と言っています。
この犠牲については明確にはしていません。
IOCの広報は「日本人を念頭に置いた発言ではない」と補足してはいましたが、定かではありません。
震災復興という呪縛
東京オリンピックは日本にとっても象徴的な意味合いがある、と言われています。
それは東日本大震災の復興です。
東京でオリンピックを開催することは、既に日本は震災から完全に復興したという象徴となる、とのこと。
確かに、福島を聖火ランナーが走った際には、現地の方々は涙を流して喜んでいたニュースが流れていました。
これが国民の総意なのかは不明ですが、そのような側面もあるようです。
アジア圏での政治的競争
東京在住のフランス人ジャーナリストによると、隠された理由がある、と説明していました。
オリンピック開催は、人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証、と位置付けられています。
しかし、2021年の東京オリンピックは中止となり、翌年2022年の冬季オリンピックが開催されたら・・・?
そして、次の冬季オリンピックは中国の北京開催。
人命が第一、とは思うものの、そのような思想も働くことも予想されます。
東京オリンピックの聖火リレーが止められない理由
東京オリンピックの開催中止の判断がされない理由の他に、聖火リレーが中止されない理由についても紹介しておきます。
聖火リレーは単にランナーが聖火を持って走るだけではありません。
ニュースであまり報道はされていませんが、youtubeなどを見ると聖火ランナー以外に多くの車両が列をなしています。
これは聖火リレーが広告契約だから。
聖火リレーに連なる車両の列は、それぞれのスポンサーが広告のために作成したもの。
日本国内の百貨店の営業停止の権力はもっていても、日本の政治家にはこのスポンサー広告の辞めさせることができません。
オリンピックは多くの利権が動いているイベントなので、易々と予定を変えることはできないようです。
まとめ
多くの人は東京オリンピック開催を望んでいないのに中止の決定を出さない理由はどのようなものがあるのか?
この点を紹介してきました。
オリンピック中止されたのは過去には3回だけ。
1916年と1940年と1944年の大会中止ですが、いずれも世界大戦が理由とのこと。
ある意味人類とウイルスの戦争なので、中止にしても良いのでは?と思ってしまいます。
菅首相や小池都知事からはこれこれこうだから、開催しても問題ありませんと理屈が通る説明なく、ここまで来ています。
そろそろ開催するに足る理由を説明してほしいものですね。
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