TELハラがテレビで取り上げられ、ネットでの話題になっています。
TELハラとは、新入社員世代が固定電話に出る習慣がないこと、電話に出ることで業務が中断されるため、苦痛に思っているようで、これがハラスメントにつながるという話です。
新人の頃は電話を取るのは自分達の仕事、と教えられる企業は多く、その文化は古くからありました。
羽鳥アナも「あれはなんのためだったのだろうか?」と首をかしげていました。
このTELハラ、なぜ起こるのか?
そして、そもそもハラスメントにあたるのか?
これらを説明していきます。
TELハラはなぜ起こったのか?なにが原因?
TELハラの定義をまずははっきりとさせておきましょう。
TELハラは「電話対応を押し付けられること」を意味します。
そして、このTELハラは新人に対して行われることが多くあります。
というのも、企業では最初の仕事として「まずは電話を取ること」を仕事として行うことを依頼されるためです。
しかしながら、上司や先輩も別に嫌がらせのために電話を取ることを強要するわけではありません。
まずは電話の受け答えを覚えること。
それから、名前を社外や別の部署の人に覚えてもらうために電話を取ることを最初の仕事としています。
また、新人の頃は配属されてすぐであればできる仕事がなかなかありません。
そのためにまずは電話を取ることを仕事とする、という側面もあるようです。
一方、ハラスメントと捉える側の新人の主張。
今の若い世代は電話自体に慣れていないために、「知らない人と電話で話す経験が少なく自信もなく、怖い」と言います。
確かにそれも一理あるとは思います。
しかし、それも仕事の一環ではないでしょうか?
「仕事に慣れていないので、できません」ということは、就職してからいうことはできないのでは?
また、慣れてないのは当たり前。
電話する側も、だいたい4月~6月あたりに新人が入社する、配属するということは理解しています。
たいていの理解ある人であれば、電話先で対応がしどろもどろになっていたとしても、「きっと新人がとってるんだろうな」と思ってくれるはずです。
2年目3年目になっても電話が取れないようであれば、それこそダメ社会人としての烙印を押されてしまいかねません。
その時のためにも、まずは新人の時期に電話慣れをしておくべきではないでしょうか。
新人の時期で電話にうまく慣れない時にはまずは先輩や同期に相談してみるのも良いのでは。
先輩であれば、自分が新人だったころにどのように立ち回ったのかや、要注意人物を教えてくれたりもします。
同期であれば、リアルタイムで困っていることを解決してくれる手助けになることもあるでしょう。
周りの助けを借りて、少しずつ社会人に慣れていく方法もあるのではないでしょうか。
TELハラは受ける側に全て原因がある、ということはないと思います。
とはいえ、以前よりも電話に対しての抵抗感は大きく変わっていることも事実。
電話を取ってもらう側、取る側双方でやりやすいやり方を各職場で見つけられると良いですね。
TELハラはハラスメントに値するのか?
そもそも論ですが、TELハラはハラスメントに値するのでしょうか?
ハラスメントとはいろいろな場面での嫌がらせやいじめなどを指します。
しかし、ハラスメントをする側がそのように思っていなくても、受け取る側が傷つけられたり不利益を得たりするのもハラスメント。
とはいえ、なんでもかんでも嫌だと思うことがハラスメントとなると、仕事がなくなってしまいます。
あの仕事は嫌だ、この仕事は嫌だ、結局与える仕事がないので仕事がないハラスメントだ、となることも。
そもそも社会人に向いていない人もいると思います。
これは今も昔も一緒だとは思いますが、現在は働き方も多様化しています。
電話が苦手なら電話を取らなくても完結するような仕事を選ぶのも一つの方法です。
だからと言って、せっかく入った会社を辞めて他の会社にすぐに転職というのももったいない話。
まずは、周りの人に相談してみましょう。
徐々に電話に慣れることで、その会社でどんどんと成長できるかもしれませんよ。
まとめ
TELハラとはなぜ起こるのか?
そもそもこれはハラスメントなのか?
この点について紹介しました。
既に企業に就職して何年も経過している人にとっては、「あの時は電話が嫌だったな~」と思う人もいるのでは。
反対に、現在新人として電話対応に悩んでいる人は「これはハラスメントでは?」と思い悩んでいる人もいるでしょう。
先輩社員は新人が悩んでないか気にかけてあげる。
新人は、なんでも先輩に相談してみる。
そのような健全な職場環境であれば、ハラスメントという言葉は生まれないと思います。
みんなで協力して、良い企業を目指してくださいね!
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