アイリスオーヤマから初のノートパソコンが発売されます。
発売日は2021年3月25日の予定です。
しかしこのノートパソコン、発売開始前からネットで酷評されています。
なぜこのノートパソコンは酷評されているのか、理由を詳しく紹介します。
アイリスオーヤマのノートパソコンの評判は?
アイリスオーヤマのノートパソコンのネットの評判は、このようなものが上がっています。
ゴミ
アイリスオーヤマが初のノートPCを発売すると発表も…コスパが悪すぎる?https://t.co/lESVV4Blec
— ヨシダ (@netatank) March 22, 2021
アイリスオーヤマのPCが小学生向けとはいえ、Celeronか。。。。
お値段相当だけど、使えなさそう— kazuki_ts1987 (@kzk_force) March 23, 2021
アイリスパソコンだめなのか……確かに4GBではうごかないなぁ。
というか、アイリスオーヤマはいつまで中小企業なのだろう🤔 (資本金1億円のため、法的には中小企業扱い)
— ぼうなねじ (@BounaNeji) March 22, 2021
このような低評価の評判が多数上がっています。
なぜここまでの低評価の評判だらけなのでしょうか?
それはこのノートパソコンのスペックから読み取ることができます。
アイリスオーヤマのノートパソコンのスペックは?
アイリスオーヤマのノートパソコンのスペックですが、以下のとおりです。
このようなスペックになっています。
名称 | LUCA Note PC |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | インテル Celeron Nシリーズ Gemini Lake 4コア |
プロセッサスピード | 1.10GHz |
ディスプレイ | 14インチフルHD(1920×1080) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB(eMMC) |
無線LAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
インターフェース | USB3.2 Gen1 Type-A×2 Type-C×1/miniHDMI×1(HDMI 2.0対応)/3.5mmオーディオジャック×1/microSDカードスロット×1 |
カメラ/マイク/スピーカー | インカメラ:100万画素/内蔵マイク/ 8Ω 1Wx2内蔵 |
製品サイズ(mm) | 約W323.15×D219.4×H19.3( 突起部除く) |
重量 | 約1.3㎏ |
付属品 | 電源ケーブル、ACアダプター、取扱説明書、保証書、WPS Office 2 ダウンロード版 Standard Edition |
参考価格 | 49,800円 |
こちらの型番はIPC-AA1401となっています。
しかし、これのどこが酷評される理由なのでしょうか?
CPU
まず、CPUから見ていきましょう。
アイリスオーヤマから発売されるノートパソコンのCPUはCeleronを採用しています。
CeleronというCPUですが、低価格なノートパソコンなどに多く採用されているCPUです。
CPUは、パソコンの頭脳となる部分でこれが高性能であればあるほど処理が早くなります。
そして、低スペックなCPUを積んでいると、大きな仕事を任せると処理がかなり遅くなることが特徴です。
このCPUだと、かなり処理がもっさりとすることが予想されます。
せめてCore i3を搭載していればまた違った評判になったかもしれません。
ストレージ
次はストレージを確認します。
このノートパソコンのストレージは64GB(eMMC)です。
ストレージはPCの全体の大きさを表します。
画像や動画を保存したり、パソコンを動かすOSやExcelなどのソフトウエアの領域もここに格納されます。
eMMCという単語は、もしかしたら聞きなれないかもしれません。
これはストレージの種類の一つで、他にはHDDやSSDなどがあります。
SSDなどは知っている、という人も多いのではないでしょうか。
元々は大半のパソコンはHDDで稼働していました。
HDDの場合、ノートパソコンでは500GB~1TB(1000GB)が一般的に使われるストレージ容量です。
また、SSDの場合は120GB~250GBあたりが広く使われている容量です。
HDDは大容量を安価で搭載することが可能ですが、処理が遅くなります。
反面、SSDはかなりの高速となりますが、大きな容量を積むことができません。
その中間となるのがeMMCです。
読み書き速度がSSDとHDDの中間程度です。
eMMCはモバイルノートパソコンに多く使われており、64Gが主流なので今回のアイリスオーヤマのノートパソコンのスペックとしては、妥当ではあります。
しかし、このどっちつかずのeMMCの採用は低評価の要因となっています。
通常使うノートパソコンであれば、SSDにしたいというのが一般のユーザーの意見です。
また、この64GBしかないのが低評価の原因でもあります。
64GBだと、スマホと同程度の容量です。
Windows10をOSとしているので、OSだけでも容量を多く使う上に、普段使いするパソコンであればもっと容量が必要だと思います。
せめて120GBは欲しいところです。
OS
このパソコンのOSは「Windows10Pro」を採用しています。
しかし、一般のパソコンは「Windows10Home」が多く使われています。
Windows10Proは企業で使用されることが多いOSで、あまり家庭のパソコンで使う意味はありません。
Windows10はHomeよりProのほうが高額です。
もしかしたら、Homeにしていればさらに価格が下がったかもしれません。
メモリ
このノートパソコンのメモリは4GBです。
メモリはパソコンの作業台のようなもので、多くの作業を一度にできるかどうかの目安となります。
4GBしかないと、ネットサーフィンをしながら別の作業を同時でやるような時は足らなくなります。
また、ゲームなどを行うには最低でも8GBは欲しいところです。
そのため、ネットサーフィンしか使わないというような人以外はせめて8GBは欲しいですね。
アイリスオーヤマのノートパソコンはなぜこのスペックに?
なぜアイリスオーヤマのノートパソコンはこのようなスペックになってしまったのでしょうか?
それは、国の政策である「GIGAスクール構想」にあります。
GIGAスクール構想とは、「現代に生きる子供たちにふさわしい学びを実現するために、「1人1台端末」と高速通信ネットワークを整備すること」という政策です。
この政策の実現仕様書には以下のようなものが記載されています。
・CPUはCeleron同等以上
・ストレージ64GB
・メモリ4GB
これを参考にして作ったのだとすると、アイリスオーヤマが少し可哀そうですね。
そもそもこの国によるGIGAスクール構想の端末スペックが、実情に即していないものとなっているからです。
アイリスオーヤマのノートパソコンを買うなら他のPCを
アイリスオーヤマのノートパソコンの評判、その根拠を紹介してきました。
アイリスオーヤマでは初のノートパソコンとのことですが、あまりコストパフォーマンスが良いとはいえないパソコンとなりました。
コストパフォーマンスで選ぶならこちらの方がおススメです。
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