「マスクは免疫力を下げる」という理由からマスクは不要だとする学校運営を行っていた中学があったことが判明しました。
栃木県日光市の中学で、校長の方針としてこのような運営を行っていたようです。
この校長は現在退職しており、この学校では方針を変更したとのことです。
この栃木県日光市にある中学校はどこなのか?
また、この元校長の名前は?
そして世間の反応は?
これらを調査したので紹介していきます。
ノーマスク指導中学校の一件を紹介
まず最初に事の経緯を紹介しておきます。
事の発端は、中学校の入り口に張り出した主張が記載されている紙面。
この紙面は2021年5月22日にTwitterで拡散され話題になりました。
中学校が公式にコレやっちゃうんですか…。
その3条件は濃厚接触の要件というだけで、それを満たさなくても感染しうるぞ…。 pic.twitter.com/Vv3StmDfaX— Sukuna (@SukunaBikona7) May 22, 2021
この内容は入り口に張り出しただけではなく、同校が運営している学校サイトの「校長室から」というコーナーにマスクに対する主張を記載していました。
張り紙の内容には、次のような文言が記載されていました。
・対面
・近距離(2m)
・一定時間(15分以上)の会話
さらには、
・マスクは免疫力を下げます
・高炭酸ガス症は癌の原因にもなります
・マスク対面は、お互いの人間力を下げます(教育場面では致命的です)
・何より、人が人を恐れるようになるような対策は、教育の本質に反します
と続けています。
最後には、
「ただし、皆様個人の「感覚」まで無視をして、マスクを外すことを強制するものではありません。最後はご自身で判断ください」
と締めくくっています。
こちらの張り紙は2020年9月23日に張り出したようです。
なお、この日のサイト投稿で校長は「これは私の勝手な判断ではありません。厚労省や文科省の方針に沿ったものです」と主張。
いろいろとご意見あると思いますが、ひとまず続けますね。
3月11日に行われた卒業式でも原則ノーマスクの開催を訴えており、実際マスクをしている生徒はほとんどいなかったようです。
しかし、現在は校長が代わったためか方針が変更され、入学式ではマスクをしてください、と指示をしています。
現校長は、前の校長による多数の投稿については「残すかどうかを市の教育委員会と相談してから対応を決める」と発言しています。
なお、前校長の考えは大学教授のデータなどをエビデンスとして使用した上で行われたものであり、張り紙については引き継ぎの時に前の校長が自ら外したことも明かしました。
この中学校のサイトは現在メンテナンス中であり、閲覧ができない状態のようです。
ノーマスク指導中学校の根拠に厚労省は?
この一件により取材が行われ、厚労省では次のように答えています。
「何を参考にしたのか分かりませんが、特段そのような方針は出していないと思います。マスクが免疫力を下げるという話は聞いたことがありません。高炭酸ガス症は、健康な人がマスクをしただけでなるとは考えづらいです。その症状になると、癌の原因にもなるという話も聞かないですね」
今となってはなにをエビデンスとして元校長が結論づけたのかは不明ですが、厚労省としてはそのような方針は出してはいません。
そして、マスクが免疫力を下げるという話も聞いたことがなく、高炭酸ガス症も健康な人であればマスクは関係ない、と説明しています。
癌の原因となるというのも、理解できないといった様子です。
補足ですが、高炭酸ガス症とはおそらく「高炭酸ガス血症」のことで、身体の組織で出来た二酸化炭素を十分に対外に放出できない状態のことを指します。
元校長はマスクによって呼吸が不自由となり、高炭酸ガス血症になるのでは?と考えたのではないでしょうか。
癌の原因となる、というのは関連性が全く不明です。
独自の大学教授のデータをエビデンスとした結果なのでしょうが、そのようなデータがどこにあるのか、本当にあったのかも不明ですね。
ノーマスク中学校はどこなのか?
この栃木県日光市のノーマスク中学校ですが、どこなのでしょうか?
こちらはニュースサイトでは記載がありませんでした。
しかし、現在栃木県日光市の中学でメンテナンスを行っているのは「日立市立足尾中学校」です。
Twitter上でもこの中学校のサイトのスクリーンショットを掲載しているものがいくつも見受けられました。
素晴らしいなぁ
日光市立足尾中学校https://t.co/gzvb9Qk2PY pic.twitter.com/RPdLy7CZbq
— kaori_calm_owl (@hagu_123) May 22, 2021
いま知ったけれど、マジか。日光市立足尾中学校のブログ、いろいろ酷い。
「しかし今、私たち人類が何万年もかけて獲得してきたこの『自然の免疫力』を、「ソーシャルディスタンス」や『マスクの常着』などによって捨ててしまおうとしています」https://t.co/vbEiyW4vWS
— Corona Rules Everything Around Me (@channel__3) May 23, 2021
ノーマスク指導中学校の元校長の名前は?
ノーマスク指導中学校の元校長の名前ですが、こちらは調査したものの判明しませんでした。
現在の校長の名前は須江信之さんであることが下野新聞のWeb上の情報で分かりましたが、前の校長の名前は掲載されていません。
ノーマスク指導中学校のネットの意見は?
ノーマスク指導中学校について、ネットではどのような意見があるのでしょうか?
賛否両論あるようなので、紹介していきます。
学校教育現場は「人間力育成の場でもある」と考える教育者の主張を私はアリだと思いました。
まぁ、読んでみてください。【日光市立足尾中学校HP『校長室より・・・(ご心配をおかけしました その2)』】https://t.co/iPkCwI6zlB) pic.twitter.com/s8q2Pta5ZH
— しいなゆきこ (@mario_chikuwabu) May 23, 2021
足尾中学校校長先生!
素晴らしいです👏おはようございます。 pic.twitter.com/Uck91TyrdW
— 又吉極(またよし きわむ) (@matakiwa) May 24, 2021
あまりに素晴らしくて。
FBからシェアします。日光市立足尾中学校。
このような冷静な良識ある校長先生が増えてくれますように。 pic.twitter.com/zEYigRlsNX
— 寺原きよみ (@terahara_kiyomi) May 22, 2021
素晴らしい校長!との意見も多くありました。
個人的には、素晴らしい部分がどこだったのか、理解できませんでした。
教育現場ではマスクがあると人間力が低下する、という部分なのでしょうか?
日光市立足尾中学校って、足尾銅山の近く。こういうカッコいい大人がどうか増えますように。
小さないのちが伸びやかに伸びやかに、生きることを楽しんで生きることができます様に。子ども達は逞しいとか、そういうことじゃぁーネーンですよ‼︎— 愛沙友 『CHISATO』 (@hand_maria) May 23, 2021
こちらの意見が見つかりました。
マスクをしないでのびのびと生きることを楽しんでほしい、ということのようですね。
一方で、否定的な意見も多くありましたので紹介します。
日光市の足尾中学校かー。
ノーマスク指導とか校長狂ってんなぁ— ねこちゃん (@falaura) May 25, 2021
日光市立足尾中学校に、所轄の保健所から直に厳重注意したほうがいいレベル。厚労省の言ってることを完全に読み間違ってる。この中学校が提示してるのは「新型コロナ感染の積極的推奨」であって断じて予防行動ではない。
— Rutile (@venusgoldrutile) May 23, 2021
どちらかといえば、このような否定的意見の方が通常の感覚だと自分は思います。
のびのびと育ってほしいというのもわからないでもありませんが、やはり人命あってのものですので。
さらに、本人たちが重症化しなくても家族の方にうつして重症化する、というリスクもあるのでマスクはした方が良いのでは。
ノーマスク指導は足尾中学校か。
3学年で20人くらいの山の中の中学校だわ。
住人も少ない。でも…
マスクは免疫力を下げると言う根拠のない指導はいけないと思うぞ。— megu📎 (@chiroinpeace) May 25, 2021
そもそもこの中学はかなり人数が少ない山奥の中学なので、問題なかったのではないか、という意見もありました。
確かに換気もできていて、席の間隔が十分に空いているのであればマスク不要な状況もあったのかもしれません。
とはいえ、「高炭酸ガス血症」「癌」などは無関係ではないか、とは思います・・・。
まとめ
ノーマスクの指導を行っていた栃木県日光市にある中学校はどこなのか?
また、この元校長の名前は?
そして世間の反応は?
これらを紹介してきました。
コロナのせいで、いろいろなことが話題に上がりますね。
そして、人それぞれに意見があるなぁと思いました。
自分はマスクはすべき、と思いますがそうではない人も多くいるようです。
以前「ノーマスクピクニック」を企画した人や、賛同者も多くいました。
いずれにせよ、そろそろコロナも落ち着いてほしいものです。
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